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異常時訓練二題


●はじめに
 9月1日は「防災の日」です。今年もこの時期に各地で防災訓練や避難 訓練が行われました。西武鉄道でも、9月1日に、大地震の警戒宣言発令を想 定して10時ちょうどに電車の一旦停止と5分間の減速運転を行いました。
 また、社内的にはこの時期に「異常時訓練」というものをやります。今 回は、今年の訓練からのこぼれ話を2つほど。

 ちょっとヤバめの話ですけど、もう10月だし、時効ということで・・・。

●異常時訓練とは?
 異常時訓練とは、災害や事故が起きたときに備えての訓練です。たとえ ば、車庫の中で実際に電車を脱線させて、それを復旧する訓練などです。。
 脱線させるといっても、電車が横転するほど大袈裟なものではなく、台 車1つを脱輪させる程度ですが・・・。

 まぁ、こんな訓練を毎年やっとるわけです。

●その1 保谷車両管理所
 その日の朝、保谷車両管理所では訓練に参加する係員とともに、「お偉 方」として、運輸部長・運転司令長・管理所所長・同副所長が予定の線路の脇 で待ち構えておりました。あ、運輸部長とは、駅・乗務所など鉄道の表舞台を 支える組織の一番エライ人です。そして、運転司令長とは列車の運行管理の責 任者で、やはりエライ人です。

 やがて時間になり、訓練に使う電車が駅の方からやってくるのを見守っ ておりました。
 しかし、やってきた電車はあらぬ方向へ・・・。

 係員たちは、大爆笑。しかし、所長と副所長が顔面蒼白になったのは言 うまでもありません。(笑)
 もちろん所長は、あとで運輸部長にたっぷり怒られたそうです。

 原因は、信号所のポイント切り替えミスなんですけどね。

●その2 小手指車両管理所
 小手指車両管理所の一番置く、通称「新線」と呼ばれるところがありま す。その行き止まりの先には土手があり、上の道路からは管理所がよく見えま す。事件はその行き止まりで起こりました。

 ある日、車庫に入ってきた電車が、その行き止まりにある車止めを突き破って脱線するという事故が起こりました。しかも昼間であったため、上の道路から丸見えです。

 大騒ぎになることを恐れた関係者は、とっさに「第XX回 異常時訓練  西武鉄道小手指車両管理所」と書いた看板数枚を用意。それを通りに面した 方向に立て、復旧作業を開始しました。

 つまり、「事故」ではなく「訓練」ということにしてしまったわけです。
 でも、バレバレだよねぇ・・・。

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